かわせみの生活 ブログ / 和の暮らし 一期一会

伝統的な和のアイテム、文房四宝、四季折々の自然。忘れかけた古きよき日本の姿を、かわせみの視点でご紹介。
和文化の中で愉しむ密かな一期一会は、かわせみの創作の原点です。

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2008.11.15 Saturday

かわせみの茶道 表千家 おけいこ Vol.2

★かわせみスタイルHP&ウェブショップ!http://www.kawasemi-style.com/
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不定期で開催してます「かわせみの茶道」。
第2回目は、9時スタートの朝稽古です。(第1回の模様はこちら



薄茶点前のしつらえ。
今回も「電気風炉」を使用。
釜の右横に水差し、その前に茶入れと茶杓(ちゃしゃく)、茶筅(ちゃせん)を置きます。

茶碗の中にある白いものは茶巾(ちゃきん)。
親指と人差し指で茶巾をつまみ、
茶碗の中に「ゆ」の字を書いてふき終わったところ。

柄杓(ひしゃく)は正座している膝の中心をめがけて斜めに設置。
写真にはうつっておりませんが、
柄杓の手前に、建水(けんすい)という茶碗をすすいだ水を捨てる器を置いてます。

月に数えるほどのお稽古では、
最も初歩の薄茶点前でさえ、なかなかマスターできません。

「間隔が空いたらまた一から覚え直し」。
これは書道や着付けにも当てはまります。
日本の文化を学ぶには、日々の練習と慣れが大切ということですね。

「1年はお薄をやり続けなさい」と母に言われ、
この日も薄茶点前を2回繰り返しました。



茶碗と茶入れをセッティングし直して、
もう一度最初からお点前を復習。

さて、ここらでちょっと、お道具について。

茶碗は萩焼、茶入れは朱塗り。
この茶碗、一見シンプルですが、高台に萩焼特有の「ひび」が入ってます。
白味を帯びた「ひび」は、上用饅頭(じょうよまんじゅう)をぱっくりと割ったようで、
いつも見るたびに、「おいしそうー」と思ってしまいます。

なんとも優しい淡い色味の萩焼は、湯を注ぐと器の内側が、
恥ずかしがっている頬のように、ぽっとピンク色を呈します。
萩焼って、女性の肌みたいですね。



茶入れは、朱色の蓋と、黒色の身の分量が等しい中継ぎ(なかつぎ)型と呼ばれるもの。
主に木地もの(漆器)に多く見られるデザインだそうです。

高さが約6センチと低く、
手のひらに収まるサイズの漆の茶入れは、
とてつもなくかわいい。

お菓子は「井筒の生八橋」。
ニッキとお抹茶は、よくお似合い。
前回はお菓子なしでしたが、今回はお茶請けとともに、
まったりとしたお抹茶を堪能しました。



この日の茶花。
小海老草とトクサ(背の高いやつ)。
ちっちゃな赤い実は、名前不明…。

小海老草は、ほんとに海老のような色形。
こちらもおいしそう(笑)。
毎年、うちの庭にわんさかと咲いてくれます。

ちなみに花器は、かわせみ兄の結婚式の引き出物。
スリムな備前焼です。

作法をひとつひとつ確認しながらの薄茶点前は、
1回で約30分ほどかかります。
それを2回行い、約1時間でお稽古は終了。

さあ次回まで、どれくらいお点前を覚えてるかしら。。。

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2008.11.04 Tuesday

かわせみの茶道 表千家 おけいこ Vol.1

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秋深まる霜月。いよいよ始まりました!「かわせみの茶道」。
今月より不定期で開催してまいります。

といっても、私が教えるわけではありません。
先生はかわせみ母、私は生徒でございます。

「嫁入り前から表千家を習っていた」という母は、かれこれ50年のキャリア。
ほぉ〜、おみそれしました。先生。

子供の頃、ちょくちょく母にお点前を習っていたものの、
私は茶道の世界ではなく、物心ついたときからすでに書の道へと邁進していました。
茶道が嫌いだったわけではないのですが、
作法を覚えるのがしんきくさかったのと、
あと、「家でいつでもお稽古ができる」という甘えがあったのでしょうね。
茶道と真剣に向き合うことはありませんでした。

そんな私ですが、母はお稽古を強要せず、
おかげで私は茶道を嫌いになることもなく、
生活の中にお道具があり、庭には茶花が咲いており、
「なぜだか家には茶空間がある」という暮らしを、
当たり前に受け入れてきました。

そして大人になるにつれ、簡素の美学を持った侘び茶の精神、
さらには作法・道具・花・庭・建築と、日本の美意識を結集した総合芸術としての茶道が、
実はとても素敵な芸術ではあるまいかと、思うようになってきました。
それに、せっかくお道具がそろっているわけですから、
「これはお稽古しない手はない!」と、このたび一念発起した次第です。

と、前置きが長くなりましたが、お稽古風景を紹介してまいります。



床の間にしつらえた花は、「小菊」と「藤袴(ふじばかま)」。
もちろん、庭で摘んできたもの。
身近にある自然素材を使うのが、茶の湯の基本です。



流もスタンバイOK。



まずは水屋にて、茶巾(ちゃきん)の絞り方およびたたみ方をレクチャー。
水屋はお道具を置く場所で、ここでお点前に必要な準備を行います。
茶室の裏方となる場所ですね。
小さな台所みたいで、私は昔から水屋空間が大好きでした。



季節柄、もみじの茶碗をセレクト。
中に茶巾、その上に茶筅(ちゃせん)、茶杓(ちゃしゃく)をセット。
右横にあるのは黒漆の茶入れです。



11月は、畳を切った「炉(ろ)」を使うのが本来ですが、
炭をおこすのに時間がかかるため、お手軽な「電気風炉」を使用。
しかしこの「電気風炉」、なかなかあなどれないヤツでございます。
中に炭と五徳(ごとく)を模した陶器をしつらえており、
その間に電熱線をはわせるという、
なんとも心憎い演出(ちょっとわざとらしい)がされております。
よく言えば、茶道具も時代とともに進化しているわけですが、
でもこのわざとらしいデザインを真剣に作っているのかと思うと、
茶道界もけっこうユーモアセンスにあふれていると、
妙な親近感を覚えました。

さて、まずは薄茶のお点前(てまえ)を練習。
母が私の横にはりついて、レクチャーしてくれます。
お点前をひと通りこなすのは、ものすごく久しぶりだったのですが、
ずいぶん前に習った袱紗(ふくさ)さばきも茶筅の回し方も、体が覚えておりました。

約30分ほどかけて薄茶点前を練習した後、続いて母のお点前を見学。
人のお点前も見るのも、よい勉強になります。



柄杓(ひしゃく)で茶碗にお湯を入れて。



茶筅でお抹茶をしゃぶしゃぶと泡立てます。
最後に茶筅で「の」の字を書いて、できあがり。



一服どうぞ。
客が頂戴する茶碗は、畳のへりより下げて置きます。

この日は朝ごはんの直後でお腹がふくれていたため、お菓子はなし。
お抹茶の量もかなりアバウト。
そして、途中で流の頭をなでるのもOK。
そんなフレキシブルな感じで、今後も進めてまいります。

【かわせみスタイル 〜和の暮らし 一期一会〜】
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