かわせみの生活 ブログ / 和の暮らし 一期一会

伝統的な和のアイテム、文房四宝、四季折々の自然。忘れかけた古きよき日本の姿を、かわせみの視点でご紹介。
和文化の中で愉しむ密かな一期一会は、かわせみの創作の原点です。

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2011.11.23 Wednesday

松煙墨/奈良 錦光園

最近お気に入りの「松煙墨」(しょうえんぼく)。

懐素「自叙帖」の臨書で、
8メートル近くの巻子にひたすら草書を書き続けましたが、
そのときに使用した墨がこちらです。




奈良・錦光園にて購入した松煙墨「天昇龍」。

墨は煤(すす)と膠(にかわ)が主原料で、
油煙墨(ゆえんぼく)なら菜種油や胡麻油からとった煤、
松煙墨なら赤松の煤を使用しますが、
赤松自体が貴重な樹木ゆえ、松煙墨の価値は高い。

おのずとお値段も高くなりますが、
中筆や小筆の特別な作品のみに少量使うものなので、
思い切って購入しました。

長さ8センチほど。
手のひらにのる小さなサイズです。

龍の細密な彫りが入っており、金箔を散らした芸術品のような墨。
眺めているだけでうっとりします。

「自叙帖」を書く際、老灰紙という茶色味の強い紙を使用しましたが、
その紙色に負けない存在感のある墨を探していたところ、
私の書道仲間で、いつも何かとお世話になっているN女史に
「錦光園」さんを紹介していただきました。

昔ながらの製法で、一人こつこつと、
奈良墨をつくり続けておられる墨職人・長野墨延さんによるもの。

松煙墨は濃墨で青味を発し、茶系の紙においても墨色が引き立つ力強い墨です。




おかげさまで、「自叙帖」も無事に完成しました。




奈良のメインストリート、三条通りから小脇にそれた静かな町に佇む「錦光園」。
商品は限られた種類のみで、客間に調度品のように陳列されています。

一見さんは入りにくい感じですが、
こちらは「にぎり墨」の体験が人気だそうで、
工房では墨づくりの雰囲気を楽しく味わえます。


【錦光園】
 奈良県奈良市三条町547  TEL 0742−22−3319



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