かわせみの生活 ブログ / 和の暮らし 一期一会

伝統的な和のアイテム、文房四宝、四季折々の自然。忘れかけた古きよき日本の姿を、かわせみの視点でご紹介。
和文化の中で愉しむ密かな一期一会は、かわせみの創作の原点です。

<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

2013.01.05 Saturday

茶道 表千家 おけいこ Vol.9/平成25年 新春

いつの頃からか、我が家ではお正月に、
身内だけのお茶会を行うのが恒例になってます。

お茶会といっても、そんな大層なものではなく、
ただお抹茶を点て、お菓子をいただくだけの簡素な会です。

使うお道具も、普段のおけいこと何ら変わりはありませんが、
床の間だけは新春バージョンに!




床の間の小さな空間を大胆に演出する「結び柳」。

しだれ柳を輪で結び、畳を引きずるほどに長く垂らします。
竹筒の花器には侘助を一輪。
お正月や初釜用の床飾りです。

青々とした柳を丸く結んだ姿は、生命力の象徴といわれたり、
旧年と新年を無事に結んでいく、という意味も込められています。
また、柳の輪=「和」や「円満」をあらわすとか。

ちなみにお軸は、私が7年前に書いたもの。
中国・北魏調の楷書です。

「郷心新歳切」  郷心(きょうしん) 新歳(しんさい)に切なり

中国初唐の詩人、宋之問(そう しもん)の五言律詩「新年作」の一句。

新年には故郷を思う気持ちが切々とこみあげる……
そんな意味です。




茶碗と茶入れの置き合わせ、OK。




生菓子五種。
梅や菊、椿など、おめでたいモチーフたち。




炭がパチパチとはぜる音に癒され、
あたたかさが裾からじんわりと沁みてくる。

茶道はやはり、冬の炉がいちばんいい。

今年こそは、茶道のおけいこもちゃんとやろう。
年初にはいつもそう思うのですが、今年はどうなりますやら……。



●かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!●
  【講座一覧】 http://www.kawasemi-style.com/07school.html
  【お問合せ・予約先】 info@kawasemi-style.com


JUGEMテーマ:茶道

2012.02.29 Wednesday

茶道 表千家 おけいこ Vol.8/平成24年 如月

今朝は冷たい雨でしたが、お昼にはあがり、春らしいぽかぽか陽気に。
穏やかな光がさしこむ中、久しぶりに茶道のおけいこを行いました。

2月も今日で終わり。
うるう年といえども、やはり2月は逃げ足が速いですね。

前回のおけいこは「風炉」の時期でしたが、
あっという間に月日は流れ、今日は「炉」でのおけいこです。

いつもの通り、「お薄」の点前を2回だけ。




この冬は寒かったので、梅の開花も遅れがち。
でも、九谷焼の茶碗に咲いた紅白の梅は、今がさかりと満開です。

「風炉」と「炉」では、同じ「お薄」でも作法が変わります。
母に逐一指導を受けなければ手が進みませんが、
それでも今日は、少しずつ進歩しているなと感じました。
亀の歩みではありますが…。

次のおけいこ日は未定です。


●かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!●
  【講座一覧】 http://www.kawasemi-style.com/07school.html
  【お問合せ・予約先】 info@kawasemi-style.com


JUGEMテーマ:茶道

2011.10.23 Sunday

茶道 表千家 おけいこ Vol.7/平成23年 神無月

ここ3、4ヶ月ほど、書道と篆刻にかまけており、
お茶のおけいこをおろそかにしてしまいました。
反省。。。

気がつけば、夏も過ぎて、
そろそろ炉を開く時期になっているではありませんか。

というわけで昨日、急に思い立って、
まほろば教室へ出かける前に、朝一番からおけいこを始めました。

いつもの通り、「お薄」の点前を2回だけ。




茶花は、百日紅(さるすべり)の照葉(てりは)を主役に。
緑の葉はまだ青々していて、紅とのコントラストが美しい。
秋のはしりの紅葉ですね。
ちなみにこの百日紅の枝は、母が近所の土手で見つけ、勝手に拝借したものです。

薄紫の紫苑(しおん)は我が家のもの。
葉っぱだけではちょっと侘しかったので、可憐な小花を添えてみました。

点前のほうは久しぶりゆえ、
またふり出しからスタートした感じでした。。。



●かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!●
  【講座一覧】 http://www.kawasemi-style.com/07school.html
  【お問合せ・予約先】 info@kawasemi-style.com
 

JUGEMテーマ:茶道

2011.06.04 Saturday

茶道 表千家 おけいこ Vol.6/平成23年 水無月

6月に入りました。
先月に引き続き、今日も「お薄」のおけいこです。

徐々に上達しているように思うものの、
でも2週間に1度のおけいこでは、
お手前の順序を忘れてしまいます。

子どもの頃は、茶道って、なんてしんきくさいおけいこ事なんだろう…、
と思っていましたが、大人になってからいざ取り組んでみると、
お手前の順序や作法の一つひとつに意味があると気付き、
しっかりとした道理のもとに成立している芸術であることを、
今さらながら知りました。

手を動かしながら、「なるほど」とうなずく部分が多々あります。
お手前の順序を機械的に覚えるのではなく、
ちゃんと道理を知ったうえで体得しないといけませんね。




今日の茶花は、紫陽花と露草。

風炉の時期(5月〜10月)は、
こんな竹篭を使ったしつらえもOKです。
涼しげですよね。

紫陽花はまだ咲き始めの子どもで、ほんのりとパープル。
その色味を受けて、背景にはさわやかなブルーの露草を。

露草はどこにでも生える雑草のような花ですが、
朝に咲いた花は、午後にはしぼんでしまうという儚さを持っています。

だから、おけいこの直前に花を摘み、
わずかな美しさを私たちに捧げてくれたその命に感謝しながら、
大切に茶を点てます。

まさしく、一期一会の世界ですね。


●かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!●
  【講座一覧】 http://www.kawasemi-style.com/07school.html
  【お問合せ・予約先】 info@kawasemi-style.com


JUGEMテーマ:茶道

2011.05.20 Friday

茶道 表千家 おけいこ Vol.5/平成23年 皐月

お茶のおけいこ、ずいぶん滞ってしまいました。
ブログにアップしたのは、もう1年以上前…。

そんなことではいけないと、今月から気合いを入れて再開です。

目標は月2回!




私の茶道のお師匠、母が最近購入した「夏茶碗」。
楓(かえで)に流水です。

「お薄」のお手前ひとつとっても、季節ごとにお道具が変わり、
それによって所作も違ってきますから、
覚えることは山ほどあります。

しばらく「茶巾しぼり」に手こずってましたが、
今日、ようやくマスターしました。

まだそんなレベル。
道のりは遠いです。


●かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!●
  【講座一覧】 http://www.kawasemi-style.com/07school.html
  【お問合せ・予約先】 info@kawasemi-style.com


JUGEMテーマ:茶道

2010.04.23 Friday

茶道 表千家 釣釜

春、4月限定の茶道のしつらえ「釣釜」。




天井に打った蛭釘(ひるくぎ)から重厚な鎖をつるし、釜をかける。
炉から五徳をはずし、炭と釜のあいだにちょっとした距離をおく。
湯はまろやかな熱さとなり、風や人の気配で釜がゆれる。

暖かな時候、ふうわりとゆらぐ春の雰囲気を楽しむ、風流な「釣釜」。

この釜の出番も、あと1週間でおしまい。
来年の春、また会いましょうね。


==========================================================
★かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!http://www.kawasemi-style.com/07school.html
★かわせみスタイル お問合せ先 info@kawasemi-style.com

2009.10.31 Saturday

裏千家 なよ竹の茶会 Vol.2/神戸大学 山口誓子記念館

「なよ竹の茶会」、引き続き本席編。(Vol.1はこちら
テーマは「月」と「竹」。



まずは床を拝見。

「空懸明月照乾坤」/空は明月懸け 乾坤を照らす

乾坤(けんこん)とは、「天地」の意。
宮津玉田寺 雪団和尚筆。

茶花は、イセナデシコ、フジバカマ、ススキなど。
お煎茶の道具を入れる籠を、花器としています。



茶花の対面にあるのは、烏帽子の香合。



10月なので、風炉を使って茶釜を温めます。
畳に切った「炉」を使用するのは11月から。

茶釜のデザインは、雲間から富士山が頭をのぞかせているそうな。
水指は、「蔦水指」という輪島塗のもの。

奥にしつらえた竹は、結界をあらわします。
この竹があることで、俗世から切り離され、茶室が神聖な場となります。



ご挨拶にこられた西島先生。
「なよ竹の茶会」の主催者です。

お道具・お花・お菓子の説明から、参加者一人ひとりのご紹介まで、
とても丁寧に、細やかなお気遣いで場をまとめてくださいました。

続いて、お楽しみのお菓子。



中に「かぐや姫」が隠れているという特注のお菓子。
まわりの竹は、ほんのり桃色で表現されています。



お薄茶。
泡の具合がたいへんよろし。
まったりとおいしい。

この後、お茶碗や棗(なつめ/茶入れ)、茶杓の拝見を行います。



すすきの蒔絵に、点々と光る銀色のつぶは「露」だそう。
黄金色に輝く蓋は、満月をあらわしています。輪島塗。

私がこれまで見た棗の中で、最高に美しいと思いました。
手にふれるのがもったいないほど。

お茶碗も15種類くらい登場し、
お道具を拝見するだけでも価値ありのお茶会。
普段のお稽古では使わない、スペシャルなお道具も多々あったかと思いますが、
そんな価値あるものに触れられるのが、お茶会のいいところ。

うちは表千家ですが、よばれる程度でしたら、
裏千家でも作法に困ることはありませんでした。

豊かな時間と空間、素敵なお道具たち。
山の手にある茶室はまさしく別世界で、
しばし日常を忘れ、夢うつつのひとときを過ごさせていただきました。
西島先生、招待してくれたゆみこちゃん、
心づくりのもてなしを、どうもありがとうございました。


==========================================================
★かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!http://www.kawasemi-style.com/07school.html
★かわせみスタイル お問合せ先 info@kawasemi-style.com

2009.10.29 Thursday

裏千家 なよ竹の茶会 Vol.1/神戸大学 山口誓子記念館

清々しい秋晴れの10月、JR六甲道駅からバスに揺られ、山の手へ。
赴いたのは、神戸大学内のとある茶室。



到着。
我が家から2時間半。小旅行気分。



斜面に広がるキャンパスをさらに山手へ進むと、
木立にひっそりと佇む純日本家屋が。
近代的な校舎とは対照的な情緒あふれる数奇屋造り。



ここは、山口誓子記念館
山口誓子の関連資料や蔵書などを保管・展示し、
俳句文学研究の場となるよう、縁者が神戸大学に寄贈したそうです。

俳句にも興味ありですが、この日の目的はお茶会に参加すること。
記念館の中にある静かな茶室で、
神戸で活動しておられる「かすみ会」という
裏千家の茶道グループによる茶会が催されました。

タイトルは「なよ竹の茶会」
テーマは「月」と「竹」です。

まずは待合へ。



お道具や掛軸の題名・作者がずらりとしるされた会記。
門下生の手書きです。達筆。
奥の行灯は、私のおともだち、ゆみこちゃんの手作り。

この茶会へ招いてくれたゆみこちゃんは、
かわせみの篆刻教室に通ってくださっていて、
なかなかの篆刻マイスター。
「なよ竹の茶会」や「かすみ会」の印を彫り、
それらをあしらった自作の招待券を作られました。



待合の床。

軸は、豊岡城主末裔・京極妃陽作。
キッチュな天女です。
茶席の軸にはめずらしいタッチ。

句は、「月の幸 月に並べる 星の幸」。

ロマンティックを飄々と書き綴っています。

竹は、先生のだんな様が切り出されたもので、
中に灯りをしのばせて。

タイトルの「なよ竹」とは、かぐや姫の正式な名前だそうです。
「しなやかな竹から生まれた姫だから」と先生。
「なよ」とは、「しなやか」を表現する言葉なんですね。
勉強になりました。



待合でひと呼吸置いたのち、露地の飛び石をわたり、
いよいよ本席へと。

次回へ続く。


==========================================================
★かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!http://www.kawasemi-style.com/07school.html
★かわせみスタイル お問合せ先 info@kawasemi-style.com

2009.01.21 Wednesday

かわせみの茶道 表千家 おけいこ Vol.4 〜初釜編〜

★かわせみの学校 書道・てん刻講座 開催中!
 http://www.kawasemi-style.com/07school.html
=================================================

本日は、遅ればせながら、かわせみ家の「初釜」をご紹介。
「初釜」とは、年明け初めに行うお茶席のこと。
この日は兄夫婦と流も参加し、いつもよりにぎやかな茶室となりました。



お正月らしく、梅柄の三友棚(さんゆうだな)をしつらえて。
下段に曲水指(まげみずさし)、上段に琉球の茶入れをセッティング。



流も鎮座。
寒いので、畳の上にホットカーペットを使用。
これがないと、流はじっとしてくれません。



炭をおこし、羽箒(はぼうき)で炉縁(ろぶち)に飛んだ灰をササッと落とします。
鷲のハネでしょうか。
炉用と風炉用があり、こちらは炉用。



お湯がしゅんしゅんと沸いてきました。
ちなみに炉縁は、貝殻を描いた塗り蒔絵。
普段のおけいこでは単なる木の枠を使いますが、
お正月なのでスペシャルバーション。

こんなものが家にあったのかと、少々おどろきつつ、手でそっとなでてみました。
貝殻の部分が盛り上がってます。



お、流ちゃん、もう我慢できません!
さっきから羽箒をねらってました。

先日も流に1本やられ、泣く泣く新しいものをネットショップで購入していた母。
前回の教訓もあり、この日は即座にハネを隠して無事でした。



お抹茶の前に、まずはお菓子。
菓子器もなんとなくお正月仕様。さて、今日はどんな甘いもの?



ゆずようかん。
菓子器とおそろいの朱色で、おめでたい気分を演出。
奈良・川上村から取り寄せたものです。



茶碗にお抹茶をイン。
亭主の母がお茶を点てます。
私は客に徹し、この日はお菓子を食べてお茶をいただくのみとしました。



茶杓(ちゃしゃく)で静かにお湯を注ぎます。
西陽の射し込む昼下がり、湯気であたりがおぼろにかすむ茶室は、
なんともいえない、まろやかな空気に包まれていました。



茶筅(ちゃせん)でお湯をしゃぶしゃぶ。
最後に「の」の字を書いて、できあがり。



一服、頂戴します。


=================================================
★かわせみスタイル お問合せ先 info@kawasemi-style.com

2008.12.02 Tuesday

かわせみの茶道 表千家 おけいこ Vol.3

★かわせみスタイルHP&ウェブショップ!http://www.kawasemi-style.com/
==========================================================

光陰矢の如し。もう、師走ですね。

本日、午後1時より茶道のおけいこ。
わが茶室では、12月は必ずこの掛け軸をしつらえます。



「無事」。

「今年も1年、無事に過ごすことができました」という感謝の気持ちを込めて…。

かなり字画をくずした草書体の「無事」。
ながーく引っ張った「事」の縦線、壮観ですね。

ちなみに、このお軸は私が書いたものではありません。
揮毫は、大阪・河内長野にある天野山・金剛寺の座主「素光」というお方。
草書体でさらりと書かれた落款(らっかん/名前)を読めるのも、
書道を長年やっている特権か。
茶道の場面で書道の経験が活かせることも、あるんですよね。



お軸の脇には、小菊と百日紅(サルスベリ)の紅葉。
花器は竹です。

その昔、侘び茶(わびちゃ)を大成した千利休が、庭にある竹を割って花器にした話は有名。
うちに竹は生えておりませんが、そんな利休の精神を、
何気なく匂わせるしつらえは、亭主(母)の究極のこだわりです。

畳に自然と落ちた紅葉も、シーンづくりの大切な立役者。
紅葉も散り始め、いよいよ本格的な冬の到来を告げているようです。



【かわせみスタイル 〜和の暮らし 一期一会〜】
http://www.kawasemi-style.com/

▲top