かわせみの生活 ブログ / 和の暮らし 一期一会

伝統的な和のアイテム、文房四宝、四季折々の自然。忘れかけた古きよき日本の姿を、かわせみの視点でご紹介。
和文化の中で愉しむ密かな一期一会は、かわせみの創作の原点です。

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2008.11.06 Thursday

季刊 「銀花」 バックナンバー 贈りもの

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先日、「かわせみの学校 篆刻講座」にお越しいただいている生徒さんより、
こんな雑誌を沢山いただきました。



季刊「銀花」(発行/文化出版局)。

古き良き日本文化に焦点をあてた雑誌で、写真の美しさはもとより、
充実した記事で読みものとしても楽しめる興味深い内容。

この号は漆(うるし)の特集で、なんと1986年の出版。
20年以上前の雑誌です。

「銀花」は、いつも「cafeらるご」の講座に参加してくださるHさんが、
長年愛読されていた雑誌。
ですが、Hさんは年内にお引っ越しが決まっており、
多数ストックしていた「銀花」をこのたび整理されることになりました。
そこで、私にお譲りいただけるという嬉しいメールをいただき、
快くお引き受けした次第です。
この本なら「かわせみが好きそう」と、察知されたのですね。
どうもありがとうございます。

先日の日曜日、キャリーをひきずって「cafeらるご」へやってこられたHさん。
その中には20冊の「銀花」が入っておりました。
重いのに、恐縮です。。。

どれもほんとに綺麗にお使いで、古い雑誌とは到底思えません。
私は漆特集のほかに、白磁、木工藝、番茶陶、焼きもの、横浜中華街特集など、
10冊ほどピックアップさせていただきましたが、
Hさんのおうちにはまだ30冊ほど残っているとのこと。
残りの「銀花」はひとまず「cafeらるご」さんに預かっていただき、
お店に来られたお客様にも、お譲りしようという話になりました。

山口さんが店主をされる日曜日は、
「cafeらるご」の店頭に「銀花」が置かれていると思います。
ご興味のある方は、お手にとってご覧ください。
そして、大切に読んでいただけるなら、どうぞお持ち帰りくださいませ。

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2008.02.16 Saturday

ヨーロッパを旅してしまった猫のはなし

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先日ご紹介した2008年ダイアリー「NORO'S JOURNEY AROUND EUROPE」。
黒猫・ノロが主人公のこのシリーズ、実は書籍が2冊出版されておりまて、
とりあえず、私は第1冊目から読み始めました。





「ヨーロッパを旅してしまった猫のはなし」(発行/ブルース・インターアクションズ)

飼い主であり著者である平松謙三さん、その奥さま・ミカさんと共に、
夏休みをヨーロッパで過ごしたノロ。
その旅行記をつづったおしゃれな本は写真が満載で、
ページをパラパラとめくっているだけでもけっこう楽しめます。

動物の検閲手順や搭乗手続きについて、ホテルでのエトセトラなど、
猫と旅するためのHOW TOがぎっしり。

でも、犬と旅行する人は見かけたことありますが、
猫と旅行、しかも海外なんて……と思いますよね。
しかしペットとの旅行に寛容なヨーロッパでは、
猫連れでホテルに滞在することも、レストランに入ることも、ノープロブレム!
ホテルではちょっぴり追加料金を支払うだけで、何の制約もなく一緒に泊まれるそうです。

ヨーロッパ大陸を縦断された一行の足は「レンタカー」。
速度無制限のドイツのアウトバーンを、ノロをのっけてぶっ飛ばした話など、
猫好き、運転好きの私は指をくわえて憧れるばかり。

でもこんなことは、旅慣れたノロだからできること。
ノロはヨーロッパへ旅立つ前から、すでに日本国内の旅行も経験しているようです。
それにノロは、「なんでも食べる」「どこでも眠れる」という猫らしからぬ猫。
肝が座ったというか、マイペースというか、
何事にも動じない心の広い猫なのであります。

うちの流なんて、お決まりのカリカリしか食べないし、
人間の食べ物には一切手をだしません。
散歩へ行っても、しばらくするとトイレをしに家へ戻ってくる始末。
(恥ずかしながら、猫なのに外で用を足せません)
お客さんが来たら隠れるし、家の中では私のそばを離れない。
私が猫っかわいがりしすぎたせいで、甘えん坊、内弁慶な猫になってしまいました。
でも飼い主としては、それが密かに嬉しいんですけどね。

だから、流との旅行なんて、私は一生実現できません。
せめてノロの旅行記でも読んで、流と一緒に旅した気分に浸るだけ。

そうそう、著書の平松さんはWEBデザイナーなのですが、なかなかの文才。
随所に気の利いたセンテンスを盛り込みながら、文章をコンパクトにまとめ上げ、
デザイナーさんらしい茶目っ気とセンスの良さを感じました。
巻末の方に、「ヨーロッパのかわいいデザイン」についてのコメントもあり、
こちらも写真と共に楽しませていただきました。

うわさによると、次にノロが旅したディスティネーションは、「アフリカ」だとか。
勢いとどまることのない、ハイパーな猫、ノロ。
それにしても、ノロは本当に旅を楽しんでいるのかしら。
本人に聞いてみたいものです。


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2007.10.31 Wednesday

わたし好みのデザイン和もの 100選

先日、なんばパークス内にある「&音」(アンドン)で購入したご本、
『わたし好みのデザイン和もの 100選/発行・ラトルズ』をご紹介。





まず表紙がかわいい。
うさぎの帯留めで水引きをイメージしています。

著書は、裏地桂子(うらじけいこ)さん。
クリエイティブコーディネーター、ライターであり、
衣食住のライフスタイル全般に精通されています。
いわゆる「目利き」のあるお方で、
企業やショップの商品企画、プロデュースに定評があるそうな。
「デザイン和もの」をコンセプトにしたご自身のブランドも展開されています。

さて、このご本の中には何が掲載されているかといいますと、
裏地さんがセレクトした、日本の伝統的なアイテム。
何百年もの歴史を持つ伝統工芸品から現代作家のものまで、
幅広く取り上げられています。

ジャンルは和装小物、日常のおしゃれ小物、文具品、
卓上まわり、旅まわりのアイテムなど、
選りすぐりの品々が多種多様にそろっています。

どのアイテムもシンプルなんだけど、見た目に麗しく、
ちゃんと実用性も兼ねています。
裏地さんがセレクトされたものは、単にデザインが優れているだけでなく、
使い勝手がよく、長年使い込める「本物の和もの」ばかり。
すなわち、「用と美」が備わっているということですね。

私が欲しいなぁ、と思ったのが、「印伝の携帯すずりセット」。
竹のすずりに竹軸の筆、竹筒入りの墨など、
竹でコーディネートされた毛筆セットが、
とんぼ和柄の布ケースに収められています。
東京・日本橋の「有便堂」(ゆうべんどう)製。(写真でご紹介できないのが残念…)
次回上京したときは、こちらのお店に寄ってみよう。

アイテムの見せ方も紙面のデザインもとっても素敵。
「本物の和もの」「ハイセンスな和もの」がお好きな方は、
かなり楽しめる1冊です。

2007.09.20 Thursday

京都を買って帰りましょう

またまた「&音」(アンドン)で手に入れた『京都を買って帰りましょう』(発行/判佝納辧法





京都の歴史的な名店、その中に息づく職人の手仕事を
深く広く、丁寧に紹介されています。

きっちり取材をされており、
書き手の目線でとらえた率直な文章が好感度大。

1冊500円というお手頃価格で、
京都の老舗を十分に堪能できるなんて、ちょっと得した気分です。

このブログにもたびたび登場している「唐長」も、載っています。
修学院工房の様子が紹介されているのですが、
ここでウェルカムボード用の唐紙をすられた彩香さんを思い出し、
ついこないだのことですが、「懐かしいなぁ」と眺めておりました。

私の知らない店や、可愛らしいグッズもたくさん掲載されており、
また、京都に行きたくなってしまいました。

2007.09.12 Wednesday

Man'yo Luster 万葉集




引き続き、万葉集のおはなし。

私の愛する1冊 『Man'yo Luster 万葉集』(発行/ピエ・ブックス)をご紹介します。

こちらの本は、万葉集の代表的な歌を抜粋して掲載されておりますが、
特徴的なのが、“和歌の英訳”を添えていること。

アメリカ生まれの“リービ英雄さん”が万葉集の英訳に取り組まれ、
1982年、全米図書賞を受賞された本です。

随所に大和路の四季折々の写真も挟み込まれ、
それはそれは、素晴らしい作品集です。

ちなみに、昨日ご紹介した歌を英訳すると、こんな風になります。


「み吉野の 山の嵐の寒けくに はたや今夜(こよひ)も わが独り寝む」

「Though chill is the storm
 on beautiful Yoshino Mountain,(中略)
 I may be sleeping alone」


日本語の美しさもさることながら、
この万葉集に収められているリービ英雄さんの英訳は、
とても叙情的で繊細で、そして官能的。

「英語って、こんなに美しかったっけ?」って思わせる
ドキドキするようなセンテンスです。

本の装丁も美しい……。
表紙にあしらわれた梅の花には、かすかにみぞれ雪が積もっています。

発刊元の「ピエ・ブックス」は、デザイン書や芸術書を専門に扱う出版社です。
この本は、“和もの”を題材にしたシリーズのひとつ。
アートディレクターの高岡一弥さんが、デザイン・編集まで手がけておられます。

1冊3800円とお高めなのですが、ぜひシリーズで揃えてみたいと思っています。
だって、こんなに素敵な秀逸本は、一生モノですから。。。

2007.09.11 Tuesday

大人組 10月号 万葉恋歌




今月発売の『大人組』(編集・発行/プラネットジアース)の特集は、「万葉集」です。

タイトルは「万葉恋歌 秋色奈良」。
このコピーを見ただけで、私はもうゾクゾクしてしまいます。

いつか、万葉集を筆でしたためてみたい……と、
そんな憧れを、ずっと以前から抱いておりますもので。。。


大伴家持(おおとものやかもち)によって編纂されたといわれる万葉集には、
およそ4500首もの歌が収められています。
その中でも目を引くのが、やはり「恋の歌」です。

万葉集の歌が詠まれたのは、7〜8世紀にかけて。
その時代は、結婚といっても「通い婚」(男性から女性の家へ)が通常だったらしく、
夫婦といえども暮らしを共にすることはなかったそうです。

電話もメールもない時代、想いを伝える手段は歌であり、手紙だった訳です。

女性はただ、愛する人をひたすら待つだけ。
そんな切ない気持ちが、万葉集にはあふれるほどしたためられています。


「み吉野の 山の嵐の寒けくに はたや今夜(こよひ)も わが独り寝む」


こちらは、巻1−74に収められている文武天皇(もんむてんのう)の歌。

み吉野の山の嵐は寒いことだろうに、
もしかして今夜も、私は独りで寝るのだろうか……、という内容です。

万葉びとが歌う「恋」とは、時に「孤悲(こひ)」という当て字が使われたりするそうです。

独り悲しく想いをつのらせるばかりで、成就しないもの。
これが万葉びとたちの恋であり、叶えられないものだからこそ、
情感あふれる恋歌に、切ない心の機微を映しだせたのだと思います。


私が奈良を好きな理由は、
歴史が深い土地であること。
日本における墨発祥の地であること。
素晴らしい書道家さんがたくさんおられること。
その中の一人が、私がご指導受けている先生であること。

そして、万葉集があること。

他にも、牧歌的である、鹿がいる、大仏がある、柿の葉ずしがおいしいなど、
数えあげたら、好きなところがいっぱい出てきます。


今月の『大人組』は、万葉集の歌にのせて、
大和路の風景と名店が紹介されています。
秋の足音とともに、のんびと出かけてみたいものですね。

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